ビフィズス菌Q&A

ビフィズス菌の特徴と性質について

ビフィズス菌と乳酸菌は、どちらもヨーグルトなどの原料に利用されるため、同じような菌だと思われがちですが、分類学的には異なる種類の細菌です。乳酸菌は糖を分解して乳酸を作るのに対し、ビフィズス菌は、乳酸以外にも酢酸を作ります。そして、ビフィズス菌入りのヨーグルトの方がより整腸作用などの生理機能が高いことが知られています。

菌には英数字がついていることがありますが、これらは菌株(きんかぶ)名と言います。人間に個性があるように、同じ種類の菌でも菌株が異なるとそれぞれに生理機能や形態が異なることがあり、これらを区別するために名前がついています。

ビフィズス菌BB536やM-16Vは長年の研究から数多くの機能性や安全性が示されています。ビフィズス菌や乳酸菌は、菌株ごとにそれぞれの特徴を持っていますので、同じビフィズス菌であっても特徴や生理機能は異なります。

食物繊維を豊富に含んだバランスの良い食事をとり、ストレスの少ない規則正しい生活を送ることが大切ですが、難しい場合はビフィズス菌の入ったヨーグルトやサプリメントを摂取することでおなかのビフィズス菌を増やすことができます。

プロバイオティクス(probiotics)は抗生物質(antibiotics)に対比される言葉で、生物間の共生関係(probiosis)を意味する生態学的用語を起源としています。プロバイオティクスとは、「適正量を摂取した際に、宿主(人など)に有益な作用をもたらす生きた微生物」と定義されています。ビフィズス菌や乳酸菌がその代表です。

ビフィズス菌の賢い食べ方

いいえ、全てのヨーグルトにビフィズス菌が入っているわけではありません。入っていないヨーグルトの方が多いと言った方が良いでしょう。パッケージなどに菌の名前を書いてある場合がありますので、購入される際には、よく確認してからの購入をおすすめします。

ヨーグルトの場合は食後に摂取すると胃酸の影響が少なくなると考えられます。サプリメントなどで耐酸性のカプセルになっている場合は、できる限り速く胃を通過できるように空腹時の摂取が勧められます。ただし、いつ頃というよりも毎日食べ続けることの方が大切なので、習慣にしやすい時間帯、例えば朝食後などに召し上がるのがよいでしょう。

フルーツ、野菜にはビタミンや食物繊維なども含まれますので、一緒に食べるとより相乗作用があることも考えられます。

ビフィズス菌は体内にも棲息していますので、人肌程度であれば死滅はしませんが、より効率的に生きたままの菌を摂取するには、冷蔵保存したものをなるべく早く摂取してください。

ヨーグルトや乳酸菌飲料は凍結して召し上がっても問題ありませんが、溶けると組織が悪くなり、離水や分離沈殿が起きることがありますので、あまりおすすめできません。

ビフィズス菌は酸素に弱いこと、他の食品と同じように開封後雑菌に汚染される心配がありますので、開封後はなるべく早くお召し上がりください。

整腸作用の試験では、BB536入りヨーグルトなら1日100gで整腸作用が認められました。ビフィズス菌は薬ではないので、一度に大量に摂取するよりも、毎日、継続して摂取することが重要です。

個人差や摂取するタイミングによって変わりますので一概に言うことはできませんが、食後に摂取すると生きたまま届く確率が高いと考えられます。

健康な妊婦さんやお子様であれば問題ないと考えておりますが、アレルギーのある方やご心配な方はかかりつけのお医者様にご相談ください。